赤ちゃんと種子から教わった本物の時宜


車騎と天南のとおり、わたしには先走りのクセがあります。せっかち・短気ではないと思うのです。基本のんびり屋なのですが 思い立ったらもうそのことで頭がいっぱいになって、早急にものごとを進めたくなるのです。20代のころにゃ「みんなが遅い」とすら思っていて 職場のおじさんたちにプリプリすることもありました。



はじめて赤ちゃんが生まれて

彼の歩みに伴走するようになってから

自然は 自分がおもうほど ずっと
ずっと ゆっくり動いているんだ

と知ることになりました。


この時期になったらこれが必要だ
と勝手なイメージと情報と物欲*で取り寄せた
生活用品、絵本、おもちゃの大半が
生身の彼に合わず
合わないから彼も反応せず
押入れで長い間、出番を待つことになるのでした。

(* 赤ちゃん用品の買い物の楽しさったら…)



赤ちゃんは 10ヶ月くらいから「ママ」「パパ」「わんわん」「ばいばい」など、こちらの世界の言葉を発語するそうです。むすこは 2歳半くらいまで「ん」「んん」「んんん」で 言い分の全てを表現していました。

2歳2ヶ月のころ、算命学の授業を泊まりがけで受けて帰ってきたその日、「かか いい」と突然二語文がでました。かか、と初めて呼ばれました。


しかし、そのあとも喋りたいことがあるけれど
口が物理的に追いついていないのか(?)
「ん」しかでてこないジレンマで本人は毎日怒っていました。


それを私の父に相談してみたのです。
父に何かを相談することも、父の専門領域に立ち入ることもおそらく初めてのことでした。

40年以上、小学校の特別支援クラスを受け持っていて言語聴覚士であり、自身もADHDと称する父は「成人する頃がことばのゴール」なのだといいます。


以下、3年前の父からの原文です。
興味ある方いらっしゃいましたら、ぜひ。

言葉は、「言える言えない」というのも大切です。ですが、言葉は、通じる通じないというのが、とっても大切。マロ(息子のことです)は気持ちを良く伝えているよね。よく伝わっているし、よく分かります。だから、...その伝えたい気持ちに耳を傾けることをすればいい。もし伝わったら、正しく答えを返すことを考える。マロの心に耳を傾けることは、マロの言葉(心)を育てること。今、とっても大事にしたいことの一つだと思う。「伝わること」の喜びを感じながら、ゆっくりゆっくり一緒に育っていくこと。それが一番の近道。マロが、成人する頃がことばのゴールくらいに考えると良いと思う...。




むすこは今では器用におしゃべりする5歳さんです。
3歳ころには綺麗になるだろうと見込んでは消えないアトピーもいつのまにか、なくなっていたことに気づきました。

その子にはその子の、その人にはその人の、タイミングがある。


種子も賢くて 自分が発芽するタイミングを知っているんですね。ここ数年野菜を育てていました。わたしはトトロのメイのごとく「明日は出るだろう」次の日になっても「明日は出るだろう」と土を見つめていました。種子を埋めるにはまたもや早すぎたのでしょうか。種子の中では毎日変化がおきていて 十分暖かくなって、芽が出ました。



子どもも、植物も、自分の肉体も、他者も わたしが見積もる「このとき」というタイミングより ずっと遅くのもっと先に「彼らのタイミング」がありました。

時に途方もくれる先です。いつのまにか諦めている頃合いの先。


彼らのタイミング、というのは
宇宙のタイミングですね。

意図的じゃない、本来の時間のことです。

早ければいいってもんじゃない
土台を陰ながら温めているんです

「わたし」以外はそのものが通過する適切なタイミングを知っていたわけです。


赤ちゃんや種子から教わって、
「わたし」は手を引き 自然のなりゆきに任せ
その命がその命たる時間ではたらくことを
守ろうと思うようになりました。



39度の熱が4日間つづき 下がる気配ゼロのため途中心配になりましたが、昨日の寝汗でスコーンと熱がひき 一気に楽に。こうやって身体の生理に委ねるようになったのも、上のような経験の影響が大きいです。まだ本調子じゃありませんが ブログを書こうという意欲、そして実際に書き上げた、という元気レベルまで回復しました。



2024年占いですが、甲・乙・丙・・・庚ときて
いま辛を書いている途中です。

固いうんこを踏ん張るような表現や、やっつけ仕事をしたくないので リラックスして言葉が自然と出てくるにまかせ書いています。
どうやら 1つの干を書き終えるのに 3〜5日 時間が必要です。

書いていてひしひし感じているのは、どの干であれ、自分の正直な面・愚直な面・純な面 が自然と発露する年になりそうです。甲辰年。甲は樹木のことで、幹は天に、根は地中に向かうように、今年は「向かう先があること」で 毎日の生活が安定します。逆に、向かう先を無理にみつけなくても日々のことを淡々こなしていくことで方向性がでてきたり、いつの間にか高みにいて、見える景色が変わっていたりするでしょう。
辰は春の土用で、土にどんな生命が身を温めていたのか露わになるときです。双葉だとなかなか見分けがつかないけれど、本葉くらいになると素性がわかったりする。「あ、きみ紫蘇やったんや」って。なので2018年前後に土中に閉じられたもの隠されたものが卯年以上に明らかになってくるでしょう。



2月にあげることを夢見て、
こどもの咳がひいたら来週から机に向かえますように。




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