丁 tei

陰のの質
自然界にたとえると地上の火 灯火
まわりが暗いとあらわれる光
燃料があれば盛大に なければチロチロと
不規則に心の炎は消長する
風の知らせを聞き
独りたぎらせ 伝達する



去年の丁火

「ものの捉え方を変えざるを得ない」ということがありました。今までの私であれば当然プランAを選ぶはずなのに、まさかのプラン外Dを採用。策略や欲望、動きたさはありましたが、自分から動くよりも 運命に流されているほうがむしろ心地よいという感じで「環境に合わせて自分の任務をまっとうしよう」と諦観した丁火もいることでしょう。ただやってくる目の前のことを その場その場でこなしていきましたが、あなたが骨身を削り働くその様子は、お金稼ぎとは別次元の、かなり哲学性や霊性を帯びた姿がありました。楽しいときは楽しみ一色に、苦しい時は苦しみ一色に、苦しいから楽になりたいとか、自分の欲求を通そうとか、そういう「色」に観念し身を任せていた1年。


丁にとって癸卯年

2023年  丁火 (ていか) のテーマは「直感に支えられた行動力」です。
今年の干支は《癸卯》。丁火にとっては癸(雨露)は、自身を打ちのめす存在でありながら爆発的なエネルギーを起こす革新的な組み合わせでもあります。自身がうちのめされそうになったらバランスをとろうとして丁火は「がんばらなきゃ!」と その命を奮い立たせます。
地下にある卯(草)は湿っていて燃料にするには自分が頑張って燃え続けなければなりません。火と水が激しく出会い蒸気機関車が動くように あなたと環境の組み合わせが「動」を生み、周囲にも影響をもたらしていく、そういう1年になりそうなのです。


受けとりました!はい、やってくよー!

丁火の人は、ろうそくや焚き火のような心のありようですから、特に半径5メートルの風を感じとっていく繊細さがあります。たとえば BARなんかにいるときに「あ、この人は次の話題にいきたいっぽい。」と察して自然なトスをあげてみたり、「いま同時注文はいったから、バーテンダーさん忙しくなるだろうな。お会計もうちょっと待とう。」と間合いをはかったり、隣客の仕草や会話を聞くともなしに聞いて その方の性格からライフスタイルまでリアルに洞察することだってある。その「感じとる能力」の半径が未知数になっていくのが今年です。半径5メートルの風を受けるのと同時に 何百キロ・何千キロ先の何かを察知していく。でもそれがいつになるかは自分でもわからない。

今年は未来に起こりうる何か、危機あるいは好機 のようなものを直感的に感じ取って それに備えて行動をおこしていく、という野生のカンが抜群に冴えてくるのです。しかしそこには理屈がないんですよ。「なんとなく」のことで、それを周りに漏らすと笑われてしまいかねないので、賢いあなたはその「なんとなく」を安心して共有できる半径5メートル以内の方にのみ方向性を伝えていきます。それでついてこない人がいてもおかまいなし、「たった一人でもやっていく」という潔さもでてきます。その想いは丁火らしくメラメラ情熱的ですが 行動は極めて静か。目立たないかたちで、知的に、しかし確実に行動を起こしていくのです。今すぐ効果が実感できなくても、その先にヒットすることがある。そういう予感がある。そのために闘っていくのです。こうかな?と思ったら行動を起こしてください。行動を起こすと不思議と周りが「なにかやれることはあるかな?」とついてきてくれたり救いの手をさしのべてくれる現象も起こってくる。


動は静が支える。

2023年の丁火は迅速で喧嘩っ早いです。動きたい気持ちでいっぱいですが、それと同じくらい「引き」の時間も大切になっていきます。有効的な前進は後退があることによって生まれます。前進と後退の繰り返し。「なんかちがう!」と思ったらサッと身をひいてみる。それもまた前進。今年の足取りは「直感マップ」を大いに頼るというところがあるので、マップをうまく受信できなくなってしまったり、体力的に息切れを起こしたら「おこもり」の時間をとってみて。直感というのは、自身の煮詰まった思考から離れ ひとりで静かにしているときにやってきます。「自分の火力が足りてない、消えそうだ..」と感じたときは 読書やアカデミックな場所に身をおくことは丁火にとって薪をくべるようなもの。丁火が丁火らしくあるように、静寂と闇を自分でつくってみる。それは英気を養うために。罪悪感なく。


しごと

会社にお勤めしている方、そうでない方、去年と同じく働き者になります。
でも今年は闘争心が湧いてきて外に向かってワイルドに働いていきます。長いこと仕事にとりかかるよりも、短期決戦や、「戦略」「企画」のように何かを企むことのほうが得意だったりします。さまざまなことに白黒つけたい時期なので 優柔不断な組織や 変わろうとしない頑固者に対し「あ、おいてきますわ。」と切り捨てるようなところもでてくる。また仕事を依頼されると「はいっ!」と機敏な対応をしていくのです。去年にひきつづき誰かをサポートしたいという気持ちに溢れ「あなたしかいないの!」と言われるとこれまた「はい!」と多少無理してでも仕事を請け負いたくなっちゃうので 資源 (物質・体力・時間) と相談することも大事。自分の心が燃え上がるような「ToDoリスト」があるととってもよくて、この時期になんの目的も掲げずにいると闇雲に動くだけになってしまう。さきほど「有効的な前進は後退によって生まれる」と書きましたが、これは仕事でもやっぱりそうで、OFFの時間 や 家族時間 のように仕事から離れる時間もこの時期すごく重要になってきます。


かんけい

2023年の丁火はロマンチストになります。いい!と思ったことに余計な理由をつけません。
そして余計な理由をつけずに行動してほしいのです。行動しなければ始まりもしません。行動すれば成功しても失敗しても、知恵がつきます。フィーリングは立派な動機です。
恋愛・人間関係において「素敵かも..」と思ったら 想いが発酵して「ステキーーー!!!」と 惚れ込んでしまうというところがあります。それでいて冷静になりやすいところもあるので、瞬間的に燃え上がって消失するか、熾火として温まり長いお付き合いになるか、という感じなんですね。また喧嘩っ早くなり人との衝突が多くなる丁火も。