こどもが生まれて思い知るのですが「買わないこと」って難しいということです。
言葉や理屈が通じない 赤ちゃん・子ども との生活は 相当ストレスでもあるんです。
可愛いだけでは解決できない。知識や常識では解決できない案件が多すぎる。少なくとも自分は。
すると金や物質でトラブル解決を図ったり、子どもの笑顔をつくろうとしてしまうんですね。
お金を支払うだけだから楽なんですよ。
また「赤ちゃんを迎えた生活」ということで 小さくて可愛らしいグッズを選んで買っていくのはとても楽しくて新鮮で幸せなひと時でもあります。
世の中には育児便利グッズが 痒いところに手が届くほどに 開発されて売られています。
玩具も国内のもの、国外のも、ネットショップで大概なんでも手に入ります。
100均でも 「え!こんなもの売ってるの!?」という玩具や育児便利グッズが陳列。
とかく、楽や快を手に入れたければ たやすく手に入れることができる世の中
子供がグズグズしているのが嫌で嫌で
なんとか気を引ける玩具や楽ができるグッズをネットショップで血眼になって探してしまう
そんな買い物の無限ループに疲弊
玩具は 実は 子供のために買っているようで 自分のために買っているな、
と思っています
自分が「素敵」と気に入ったから買う
自分がこどもだったら「欲しい」ものを買う
自分が楽をしたいから買う
(自分が) 子どもが喜んでいるところを見るのが気持ちいいから買う
自分が 自分が 自分が
それで親子共々いい方向にいけば それでいいのですが
子どもとの生活は気力体力勝負だから
少しでも他力的にエネルギーカットができたらいいんです
昭和くらいまでの時代であれば
買うこと = 苦・有意識
買わないこと = 楽・無意識
だったのが 日本国がリッチにになった時代
平均以上の家庭では
買わないこと = 苦・有意識
買うこと = 楽・無意識
と反転しているな と 思います
だから ミニマリズム に向かっている人も多い
物の「なさ」「空白」は Amazon や 楽天には売っていません
買ってもらって当然だ
算命学視点からでも 過剰な買い与え が 子どもの思考に影響する場合があります。
たとえば 十大主星で 中心の星が《司禄星》をもっている子ども
司禄星は 引力本能で、あらゆるものを 積み重ね・蓄積をしていきます
整理整頓も得意で、コレクター気質な子もいるかもしれません
中心・引力本能ですから 幼いうちは
「家族や友人は自分に関心をもっている」と期待しがち
お金も精神も愛情も経験も コツコツと積み重ねていく
中心星《司禄星》の子は いま与えられている状況も 積み上げていきます
もし家族に今「愛されてる」と感じたなら 「愛されて当然、期待通り」
たくさん玩具を買い与えられているのなら「買ってもらって当然、期待通り」
今の状況が 最新でありデフォルトである
愛されて当然 与えられて当然 という思考が蓄積されたなら
自己肯定感が強い精神安定型の大人になるとも言えます
反面「スペシャル」が頻繁にやってくると
「スペシャル」に喜びを感じにくくなってしまうんですね
スペシャルがデフォルト(当然)になってしまうから
そして「今の状況」さらには「今以上の状況」を 際限なく求めるようになりやすい
もっと買って もっと買って !!!
買ってもらえないと「なんで?」とがっかり
しかし(よほどの富裕層でない限り)
出費には限界があります
お家の収納にも限界があります
玩具は物質ですから
ならどうする?
無限・無形の世界に誘導
「物を買ってもらう」という他力でも物質でもなく
自分自身の工夫・努力・行為・知恵 によってでしか得られない経験を
積み重ね させてやる。
たとえば玩具を自ら作り出してみる
外に出て自然物で見立てをして遊ぶ
ゲームに没頭
芸術の楽しみに導いてやる
運動でもいい
料理でもいい
読書でもいい
自分で工夫をした結果、喜びを得た体験
すると他力本願から
自力で物事を積み重ねていく力が養われます
わたしも(もう大人ですが) 司禄星を北方にもっていて
この司禄星の 「もらって当然」という感覚が大変よくわかるのです
だから 冒頭に書いたように 育児用品や玩具を
自分の意志ですぐさま買えてしまう状況に
濁りのような 精神的不満足を抱えていました
高水準が「当然」になると 幸福感の水準も上がります
贈り物(お金で買えるもの) をいただいても さほど嬉しくないのです
気持ちは嬉しいけれど 物への喜びがない
日本の社会全体がそうですよね
物は簡単に手に入ってしまう
*
ベッドシーツを捌いて 子どもズボンを制作
ボーネルンドでキッチンセットを買おうとしてグッと飲み込み
帰宅してから ガスコンロを段ボールで作ってみる
すぐに買ってしまう前に 押入れの廃材を発掘し 精進工作
貧しくなったら貧しくなったなりに
豊かなら豊かなりに
その水準に無理なく移行できるのは
司禄星 と 鳳閣星
「今の身丈にあったそれなりの生活」
を淡々とすることができます
鳳閣は その時々をお気楽に楽しむだけですが
司禄星は 貧乏であったことを
10年20年スパンで忘れません
どこかの層にそれは残っていて
その経験が良くも悪くも「不安要素」になり
堅実さ・準備蓄積の性状を強めます
ちなみに 人体星図に 司禄星をもっている親御さんは
子どもの成長に合わせて 自分も成長してゆきます
子どもというのは目に見えて 肉体も心も日々変化してゆきますよね
それに合わせて 司禄星をもった親は 接し方や捉え方が子に合わせて変化(蓄積)してゆく
大きくなった子どもを 子ども扱いすることがないと言えるでしょう
(他に玉堂星がない限り)
子どもの 中心星が北方の星に生じられている場合も
親が「与え」てしまう傾向にある
それでいて子どもに天将星があれば 天将が生きてくるステージを
「与えすぎ」によって 壊してしまうことも
天将星は もともとエネルギーが満ちている状態だから
親が与えすぎることによって エネルギーが過剰になってしまうんです
すると心身ともに 負荷がかかる
最後に
大学時代に「こんまり」の本を読んで以来 ミニマリズムのスタンスでいたわたしですが
子育てにまつわる買い物により 元に戻って 濁になってしまったときに 手に取った本です
子どもに与えすぎて 濁 になっている方にお薦めしたい
中心星が司禄の子をもつ 親御さんにもお薦めしたい
538ページと 分厚いのですが (わたしも全て読み切っていない)
これを読んで また軌道修正することができました
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