hei/hinoe

基本性格
天上の火、太陽
明朗快活 からりとわかりやすい
届く限りすべてのものを盛大に育む光
届かないところは知らん
刻々としたペースで明けては暮れる
操作不可 こどもの天心




季節観

昨年の丙は、雲(癸)に隠れ 観察者からは、その持ち味とエネルギーに霞がかかっていた。本人としては力量が減じたわけでも霞んだわけでもないのに周囲にダイレクトに伝わりづらいというモヤのような感触があった。だから自然と 黒衣として舞台裏で動いたり・間接的でボヤけた(やわらかい・曖昧な)振る舞いをとったり・真の理解者を求める傾向にあった。今や霧は解け、12年で一巡する今年の丙の活力は、朝7時から9時頃の天頂に向かう太陽。春、目覚めた者をますます温め育む陽光のこと。



❦ 占 ❦


肌で確かめたい!

ことしの丙は情報を獲りにゆく。情報を得るのではなく、情報を獲る(とる)。「知りたい!」という率直な本能があなたの肉体を動かす。そこに他者の介入はない。自分の肌で確かめたい!その情報は「どこどこで揺れがあったらしい」だとか「揺れのあとは風呂に水を溜めておくといい」という既に流れているものや文章を読んで頭だけで理解すること、世間の平均的な価値観や倫理とは全く別物の「あなただけの感じ方」・・・自分の肉体をそこへ運び 五感で感じて獲得する生きた知恵のこと。それがこの丙ページにおいての「情報」と言いたい。

2024年の丙のエネルギーは、25歳前後の若いハンターのようだ。狩猟にあたり、場所や携行品の選定をする。適当に山に入って遭遇した適当な動物を撃つなんて行き当たりばったりなことはしない。鴨撃ちなら散弾銃を。ヒグマ撃ちならそれなりのスタミナの銃と山で一晩明かす装備を。

そもそも丙の旅というのはいつもこんな感じ。
~九州の炭酸質の温泉を求めて~ とコンセプトが据えてある。ことしは目標に向かう前進力が凄まじい。いつもに増し「なんでもいいから発見があったらいいな~」と、ぼんやりと行く当てもなく動くことはしないらしい。昨年の葛藤や憧憬が壮大な夢を温めていた者、本当はこういうことなんじゃないか?自分の深いところで知っていた者、それを体感したい・・・そうやって何か具体的なビジョンがあって、そのためにルートが明確でストレートにその場所に向かおうとするようだ。実際に、文字通りその場を離れて旅や海外に出向くこともあれば、日常の場にあって改革を起こすこともある。物理的に行く当てなく放浪するにしても、「こうありたい・確かめたい」という熱き精神のビジョンがあって旅立つのだと思う。場所を動くにしても動かないにしても 今年は静ではいられない、変革を自らの手で起こしていく。


熱き無情

獲物や夢めがけて、ひとつの行動を起こし始めると、その道筋ですら「こういうこともあるのか!」「だとしたら、こういうことも言えるな」と発見が枝分かれしたり、本通りからはずれて予感めいた横丁に立ち寄っていくこともある。そういう一見無駄足であるようなこともまた、あなた独自の学びとなり、そうやって知り得たことから本当に活用できることをセレクトし再編成が始まる。あるいは、いままで集団のへんてこりんなルールの中で黙ってやってきたけれど「もう無理」とプツリと切れるのかもしれない。丙(太陽)の人は本質的に「おしなべて眺める」という物の見方をする。太陽ってホカホカ温かいし、丙の人もまたホットな人柄なんだけれど、善も悪も、白も黒も、一様に天から眺めるような・・・善とか悪とかディテールを超えた冷ややかな物の見方をする。


そして今年はセレクトしたりルールをぶっ壊すにあたり、王道とか、世間の平均とか、昔から善しとされているものも無関係に「本質的だ」「これは面白い・これは要らない」と容赦無く棄てていく。役に立たなくなった古い価値観があなたを遮ったとしても、それをジリジリとミリミリと、急ぐことなくまたのんびりするのでもなく 淡々と抜き昇っていくような突破力もこの時期の特徴。押さえ込んでいるものと VS バーサス する意識よりも丙の場合「目的地に向かってただ進む」の姿勢が肝。

清々しい創造性が発揮される2024年。再編成の前には上記のようなこれまで見て見ぬふりをしていた自分の「おでき」をひっぺがす作業がつきものだけれど。中古住宅を購入して手直ししていく楽しみ、DIY、ブリコラージュ、どうしようもなくなった実家の後始末、外科手術、一人旅、居心地の悪い壁紙をひっぺがすような…
破壊の衝動が内面で火花を散らせば、自分のこれまでのパターンにはなかった芸術作品が産声をあげることも。このように2024年に篩(ふるい)にかけて、自然と残った古きものは2025年から あなたに尊重され守られていくのだと思う。


仕事・社会活動

国内外問わず出張が増えたりフィールドワークが捗る時。あるいは、場所に縛られない自由な働き方へ 本腰いれたシフトチェンジが起こしそう。すでに「場所」から解放された職場にある人は、ようやくそれを活用することができるだろう。北海道の白樺眺めるロッジで仕事をしてみたり、別宅のアトリエを構築する方もあるかもしれない。外へ出て学ぼうという姿勢があり自分の専門分野から一度飛び出て、全く異なる業種を訪ね、そこで感じ取ったものが自分の分野に溶け込ませていくような動き。今までのメニューに新しいものを取り入れたくなったり、新しいテイストを試験してみたくなる。組織に所属している方、古い体制への見直しがありそう。本質的ではない風習に「怒り」すら感じる。あなたの戦闘力が弱くとも、ビジョンを見据えて淡々と実行しているときはそれなりに推進している。応戦するより「ただ、進む」意識。寄り道があっても等配分の同時進行はこの時期向かない。プロジェクトに主と従をつけると推進力をよく活用できる。


人との関わり

あなたの心にドラスティックな変化があって、足枷になるのであれば 馴染んでいた人の手を一時離す選択をするかもしれない。それでも、縁と、双方の忍耐があれば翌年にはまた巡り合い優しい時間を過ごすことになるだろうし、もともと崩れるべき関係であるのならその通り。この時期は、誰の束縛も受けず自由に動いていたい孤高の冒険者で、そうあることが宇宙のパーツとしての丙の役割なのだ。皆が皆、そうではないが 型破りな「師」的人物と縁がある方もいる。その師は、教鞭片手につらつら語るタイプではなくて、あなたの肉体による実践と どう感じるか?を問うてくる。あるいは、あなたが熟達した経験者であるのなら、親や祖父母であるのなら、言葉での理解ではなく、目の前の子が自身の感覚をもって学ぶことを重視する。そのような人物に師事することができたらばこの年、水を得た魚のようにぐんぐん吸収してモノにしていくだろう。