壬 2025

jin/mizunoe

基本性格
自然界でたとえると海や大河
底知れない思慮深さ
ものごとの理をよくつかむ
流動して国境がない
穏やかにみえて時に破壊的




一瞬に込める

いつもより感覚が鋭く 神経質になる年です。だからこそ、あなたから美が紡ぎ出されます。

目・耳・鼻・口・肌、感受したものを自分なりの美学によって完全なものにして、伝えていきたいのです。敏感になったセンサーは忙しく、あちこちに心揺れ動かされます。出来事により揺れた心にただ酔う人もいれば、仕事や作品・生き様として世に放っていく人もいます。

ここでの 美 は、一人一人が必ず持ちうる個人的な本能について話しています。

芸術や美容に携わる方など「美的センスがある」と評される方のみならず、誰しも自分なりの美意識というものがあって、それが日常生活や仕事の動作のはしばしに滲み出ているのだと思います。

昨年からひきつづき〈伝える〉というムードの中にある壬さんですが、昨年はあまり手を加えず自然な形でおおらかに伝えていたのに対し、今年は足したり引いたり磨いたり、推敲して伝えるようになります。「どうでもいい」というわけにはいかないのです。

おそらく今年のあなたが人々に伝えていくものは、素材にあれこれ加筆するような美ではなく、削がれた簡素なものです。他の人にとっては受け入れることが難解なこと あるいは 直接的すぎること 複雑すぎることに関して、あなたがサンキャッチャーのような存在となり柔らかく人に受け入れられるような形で煌めきを放っていくのです。

たった一言、たった一筆、たった一瞬 の完全性のために最大の力を注ぐのかもしれません。
互いに関連を持たない 軽い小さなもの をぽつぽつ連発するようなイメージです。

「これでよし」という納得に伴う快や「これじゃだめだ」という不快もまた 美意識 です。
感じやすく、ささいな不快を見つけてはシラミ潰しをして快に揃えていきたい感覚があります。物事をくまなく、完全にしていたいのです。納得していたい。


気になるからあちこち動く

多くの方が経験されているように、何かを完全に仕立てるためには多くの場合、長い時間と根気が必要となります。しかし、この時期のあなたは 長期スパンや根気といった方面になかなか力が発揮され難いのです。

線でなく点です。持続性がない代わりに「その瞬間」にかけるエネルギーは凄まじいものになります。未来も過去も考えずに場面に合わせて 瞬間 瞬間 を生きているような感覚です。

必要に応じてあちこち動き回るような 忙しい1年になることでしょう。それも、ひとつのことではなくて小から大まで多岐にわたるような用事です。その場その場で人やシステムにイライラしたり気が滅入ることもあるかもしれません。あなたが責任ある立場を受け持っているならなおさらで、気がかりがあちこちに散らばっているようなイメージです。これはあなたの感受性が高くなっていて世界に完璧を求めているためです。


日々完成

時間世界に生きている以上、ものごとにはスタートとゴールがあって、そのゴールはその特性により1年後かもしれないし3年後かもしれません。ゴールを見据えれば毎日が「未完成」ですが、あなたはゴール目指して生き急ぐ必要もありませんし、この仕事 このプロジェクト この人生 が上手くいくかどうかさえも今年は答えを出す必要は全くございません。見通さなくていいのです。

完全にしたい、完璧にやっていきたい、コダワリ屋さんになっているあなたは時にじっくりと留まって考えたいです。この時期はあれこれ考えたり憂いて立ち止まるよりも、憂いのまま動く、気になるまま動く、不安のまま動く、心の持ちようとかモチベーションに着目するのではなくて、それらは全てそのまま放って置いて、目の前の必要なことや新しいことに次々と手出しをしていくとエネルギーが適切に発散されます。心情としては情緒を観察したいのだけど、持ちうるエネルギーをなるべく肉体に注いでいくような。

人に呼ばれたらそちらに向かい、ヤカンが鳴れば火を消しに行く、子どもが公園に行きたいといえば連れて行くし、猫が糞をしたら回収する。

やり残したことがあっても何らかまいません。その日その瞬間に精一杯、自分がやれる分を尽くすだけでいいのです。瞬間に生きているのです。

今日一日はそれで満点で、よく動いたあなたは温かい布団に入り新しい明日にまた生まれます。