
ki/mizunoto
基本性格
自然界でたとえると雨や霧
母のような慈しみと育みの心
静かで 優しく 知性的
水は集積すると 計り知れない力
万物の情報を蓄積する
種々の楽しみ
初めての土地で菜園を始めることになったとしましょう。冬の間に土を整理したのなら、そこから春までとっておきのシゴトが待っています。「何を植えようかな」と種子を選ぶことです。
種子のカタログには、作物の特性とそこから得られる味覚や匂いが店主の感性によって綴られています。あなたは感覚的に、直感的に、思いのまま種子を次々にカートに入れていきます。
今年の癸さんはこのように、種々多様な楽しみをあちらこちらで育てていくようなのです。そこに深刻さはありません。あなたは農家でないし、作物を育てることは初めてのことなので、とても気楽でいるのです。
楽しいこと・仲間と共にくつろぐこと・食べること・自然や子どもに関わること、疲労はあってもそれをすることが自分にとってごく自然に感じる場所にエネルギーが注がれていきます。
自分の心持ちが自然のリズムと調和している感覚をおぼえるかもしれません。陽だまりのなかにいて生きていることを実感したり、風が抜けていって体の張りが解れたり。
急いでいる感じもないし 停滞している感じもない。自分にとって無理のないありのままのペースで生きている感覚があります。
心の日和に委ねる
今日やりたいことは 明日やりたくないことかもしれません。
この時期、幅広く多くのことに興味関心が向きます。気持ちがコロコロ変わりがちなのです。あれもやってみたいしこれもやってみたい。
魚を釣って自分で捌けたらどんなに心が喜ぶだろうか。コーヒーの焙煎って自宅でできるのかな? 赤ちゃんを背負って久しぶりに山に登ってみようかな。多岐に渡って手をだすこともできますし、初挑戦であっても始めてみたのなら案外上手くできてしまったり、お久しぶりの事は昔取った杵柄のごとく再現できてしまうようなのです。コロコロする気分に趣味が絡むと、人によっては出ていくお金も相当なものになるでしょう。
「やりたいこと」と あなたが家庭や社会で抱えている「やらねばならないこと」も含め、あちらこちらに散らばるタスクを器用に無難にこなしていきます。あれもこれもするというエネルギーの中にいて、同じことにずーっとつきっきりになることはあまりせん。「今はこれやりたいな」という心の日和に委ね、あちらこちらに、浅く広く、エネルギーを注ぐやり方です。敢えて、スケジュールを綿密に組まない方がスムーズかもしれません。
慈雨
昨年から〈伝える〉という気風にある癸さんです。
昨年伝えてきたものは 自分の想いのまま独りよがりなもの だったのに対し、今年は「受けとったものをそのまんま・わかりやすく・広く」というムードに変化します。
澄んでいる水のように匂いがなく、冷静で偏りがなく、多くの人にすんなり受け入れられるものです。
あなたにとって当たり前のこと何気ないことを表したつもりでも、それを受けた他者にはよく響きます。
救いになったり、周囲の状況が間もなくトントン進み出したり、翌朝になって「え、こんなになってる..」と多くのレスポンスをいただけるかもしれません。
先日Aと言っていたのに今日はBになっているので、断片的にあなたをみる人にとっては矛盾を感じることもあります。
とても大切なことは外に向けて伝えた分だけ「学んで補う」ことです。特に書物や目上から知恵を授かること。気軽でいいのです。書店や、本や雑誌が置いてある喫茶店を訪れ、なんとなく気になる1冊を手に取れば、あなたのエネルギーが枯渇せずバランスがとれるものです。
思いのままいろいろ手出しをされて、枯れるものは枯れていくし 実るものは実るべくして残る。今年は、とりあえず気楽に種子を蒔き育ててみるフェーズにあります。