ある画家との共鳴




幼稚園が春休みを迎えるのと同時に、
母子ふたりで安曇野へ。
二泊してから 身延線で故郷の静岡へ下る。

スケッチ: 富士山 浅間大社の湧水



わたしが1歳から19歳まで暮らした町には、ビュフェ美術館 という
フランスの画家、ベルナール・ビュフェの作品を常設している施設がある。

この美術館は、そら豆のように縦長に延びる町を 北へ北へとひたすら登った、町を一望できて、ワラビとかツクシなど山菜が平然と生えているような自然豊かな場所にある。わたしが未就学のころは美術館の隣の自然公園に祖父とよく訪れたけれど、美術館には関心がなかったし、存在したかどうかもわからない。


いまでは「こども美術館」という施設ができて、
ホームページを見てずっと気になっていた。
もうマスクうんぬんと言われることもないだろうし、
妹と息子と私と、3人で出かけることにした。

妹は小学校の先生なので、遠足(?)で来たことがあると言っていた。




気持ちのいいカフェでカレーを注文して待っている間、
2人をさしおいて、そそくさとミュージアムショップに入る。


このミュージアムショップがコンパクトながら秀逸なのは入った瞬間にわかるけれど、
わたしの目と心を「あっ」と鷲掴みにしたのは
平積みにされている B5サイズの2種類のファイルだった。

というか、商品であるファイルに印刷されている絵のことだ。


まず反射で「いい」と感じるのと同時に
その所以は、
「わたしが描いたのかな?」とその絵から
自分と同じ匂いを察知したからだと3秒後にわかった。

(このショップはビュフェのグッズのみならず、アートやものづくりに関わるセレクトされた本や雑貨が、子どもから大人向けに陳列されている)





生きてきた中で、多くの絵を目にしてきた気がするけど「好き!」「すごい!」「真似したい!」でもなく


共鳴があったのは絵画で初めてのこと。



いや、詳しくは似ていない。
けれど「なんか同じ」なのだ。
(おこがましい)



身なり、言動、筆跡、

その人の霊魂が 現実へ形となってあらわれてくるものの中から
おおむね意識的なものを「表現」とするのなら、
その絵を表現した人物とわたしは
ひょっとしたら命の使い方が似ているのかも、と期待する。




このファイルを1枚購入することは決定して、
視線を5cm 移すとまた「いい!」と思った表紙もまた 彼についての出版物で、

その画家の名前は

Robert Coutelas ロベール・クートラス



だということを知った。

生年月日を知りたいために検索をするけど、wikipedia がでてこない。
でも生年月日はわかった。日干支、丙寅の人だ。

彼が住んだフランスでは無名に近かったのかもしれない。



「彼に教わる(勇気づけられる)ことがあるのではないか。」


本を買うことも決めた。
帯に書いてある言葉にも共鳴した。






お盆にのったカレーを我々の席にお兄さんが運んでくるところが目に入る。




とりあえずカレーを食べよう。






ねえ、ここのミュージアムショップ、いいね。
すごいもの見つけちゃった。
お金足りなかったら、借りることになるかも。


妹「え。わたしも寄りたい。」


あとで寄ろう。





こども美術館には

木のボールプール
絵を描く机 や 本を読むスペース
自由学園のコルク製のブロック
kapla があった。

その日は私たち1組でで貸切だ。



遊んだあと再びショップに寄り、


「こんなんあったよ、かか。」「ねえ、これもってる!ねえ、きて。」「これすき」と四方八方にわたしの手を引っ張るムスコを右手に、左手には件のファイルと書籍を、抱えてそわそわする。




本の中身は、デッサンなどの資料図録も豊富で
そのデッサンがまた、わたしの何気ない「素描」と同じ匂いで、落ち着くのである。

漫画家の さくらももこ の匂いもする。
さくらももこのエッセイは中高生のころどハマりした。


デッサンをみて「え。ななじゃん。」と夫




命式的には、わたしとの共通点はそんなになかった。


ロベール・クートラスが 日干、丙であり
本も読了して《丙火》全般について思うところがあって それメインで書くつもりがここまで私情話が長い。(苦笑)


これでは算命学に興味がある方がアクセスできないから、一度きります。


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このブログも オンラインショップ を開きました。
いまは絵だけ置いてあるけれど、
気軽に購入できるクラフトやグッズもつくりたいな。
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