ゴールデンカムイ月島軍曹【牽牛星】



十大主星の陰の攻撃本能《牽牛星》のキーワードは「自尊心」


攻撃本能の星はよく官吏にたとえられるんですね。


陽の攻撃《車騎星》は武官。肉体をつかった攻撃向きで短期決戦型です。
対して牽牛星は文官。お役人気質で、集団や組織の力を介した知的な攻撃力です。







自尊心ってなんでしょう?
ことば通り自分を尊ぶ心のことですが

牽牛に於いての自尊心は、コアまで染み渡っている崇高な自尊心です。
よそ者がたやすく破壊できるものではありません。



車騎(武官)と牽牛(文官)が、おのおの上司に罵られたとしましょう。



「おまえバカだな」


と同僚たちの前で言われます。



車騎は次の瞬間飛びかかるか、(思考と行動が一体)
その上司を心酔しているのであれば、理不尽さを感じつつも
「どうして !?」と大ショックを受け、震えるでしょう。(ひとりの人物に心酔しやすい)




けれど牽牛は「はい、バカでした。」「そうですね、すみません。」と
すんなりと頭を下げるのです。



守備本能の貫索・石門も「はい、バカでした。」「バカかもしれませんね笑」
と言いそうですがその目的は守りにあります。攻撃されないことが目的なのです。



しかし牽牛は「目的を達成することが目的」なので、その手段であるならば、「はい、バカでした。」と言うように泥をかぶることを厭わない。周りからみればプライドもない人間に見えるのでしょうが、それでいてちっとも核は汚されていないのです。



大きな目的がバックボーンにある牽牛は強いです。
それでいてダメだと思ったら即撤退できる潔さ。



自然界に例えた陰の金性はスケールの小さな石。原石・宝石。


宝石はいくら外面を傷つけられようとも、コアの美しさは傷つかない。
特に目的をもった牽牛は、コアの輝きと硬度がますます上がっているように見えます。
コアを直に傷つけることができるのは、自分とほんのわずかな人物だけ。



牽牛星といえば、わたしの中では ゴールデンカムイの月島軍曹なんです。



第155話。



金塊の手がかりをもったアイヌの少女・アシリパと再会するために
杉元と谷垣、そして第7師団の鯉戸少尉・月島軍曹は
樺太公演をひかえたサーカス団『ヤマダ曲馬団』にゲスト入団します。
(サーカスで地元新聞に掲載されることによって、アシリパに杉元の生存を知らせる作戦)


杉元は切腹の芸をするハラキリショーに。
鯉戸は、軽業の才を見出され花形に。

残りの月島・谷垣は曲芸の演目のわきで踊る『少女団』という、
おそらく7歳前後の女の子たちの集団に入ります。


月島は、まじめで常識的な男です。表情は常に真顔。
谷垣はマタギの出で、身体はたくましく心は優しい。


こんな精鋭二人が小さくて可愛らしい少女たちと一緒に
扇子をひろげて練習をしているのです。もうこの時点で屈辱でしょう。

しかも少女団の振り付け師、山田フミエ先生 に下品な言葉でとことん貶されます。


何見てんだよあんた!! アタシに惚れたのかい?
月島「いいえ。」
アタシと寝たらえこ贔屓すると思ったかい?
月島「いいえ。」
アタシに枕は効かないよ
月島「はい。」

ゴールデンカムイ 155話 / 野田サトル / 集英社


テント裏でヒンヒン泣いている谷垣に月島は言います。


ボロクソに言われて悔しいだろうが耐えろ
これもアシリパを見つけることに繋がれば…やる意味はあるだろ?

ゴールデンカムイ 155話 / 野田サトル / 集英社




これが牽牛の世界だと思うんですね。



月島は「アシリパを見つけること」が目下の目的で
それは直属の上司である鶴見中尉に尽くすという大きな目的につながる。

そもそも月島は、鶴見中尉の命令で樺太に派遣されています。
本来、杉元や谷垣と同じ動機ではないんです。

鶴見中尉のために今までたくさんの人を殺し、手を汚し
ロシア語を習得し、中尉をかばって自分も爆撃をうける。


西方補佐役、西方は右腕、そして攻撃の気をもった《牽牛》の魅力が
月島 基という男にあるんですよ。

大きな目的のためなら、表面のプライドなんていくらでも捨てられる。

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愛用のモンベルの抱っこ紐。 抱っこは2歳までだけどおんぶなら3歳までいけるそうだ。





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