体癖診断に行ってきたレポ




鹿が草を食むように、虎が肉を喰らうように、

甲の人が真っ直ぐで、乙の人が柔軟であるように
庚の人が鋭く、辛の人が外柔内鋭であるように

算命学的感受性の10分類

甲 ー 直
乙 ー 曲
丙 ー 明暖
丁 ー 孤明
戊 ー 不動
己 ー 広平
庚 ー 鋭剛
辛 ー 柔鋭
壬 ー 流動
癸 ー 暗流



エネルギーの凝集(感受性)と分散(運動)のありようを、その体構造たるハタラキの方向性によって5分類、さらに陰陽的に 5×2=10種 に分類したもの。

それが野口整体の『体癖論』という分類考なのである。


※ 体癖論原典では12種5類の紹介だけれど、うち2種は割愛されることが多い。





算命学は命術ですが 体癖論は相術のようであり

前者は 無形(霊魂)から入り 有形(肉体)を読むのに対して
後者は 有形(肉体)から入り 無形(霊魂)を読んでいます。


原典をお読みにならなくても、整体師の方々、体癖マニアの方々が「体癖ってなんぞや?」「各特性の解説」「セルフ診断」の記事をつくっておられます。もうそれ、ずっと読んでられる。

わたしも「セルフ診断」をしてみたものの、

肉体の専門家がみたらどうなんだろう?

と思い

プロの方にお会いして 体癖の確認をしていただきました。



……………………


セルフ診断で出た体癖は、多い順に
6種 – 9種 – 4種

こうやって一人の人には1つの体癖だけでなく3つ程の要素をもっているのだ。

この診断結果から各特性を熟読したため、
誦じることができるようになってしまったので、ここに発散します。
(かなしいかな、2/3 は違う体癖だった。)


6種 自由を愛する神秘主義者
第一分類「前後型」に属し、呼吸器に特徴があり、疲労が呼吸器に反映。華奢で猫背。
疲れやすいが非日常で元気。自由で平和主義者・神秘主義・ヒッピー風。熱い言葉を吐いて行動しない(昔の共産主義者風)。気を引くために病気を自分でつくる。無駄遣いで発散。ヒステリーで子どもや動物に突然鬱散。

算命学的印象「天胡星・龍高星・戌亥天冲殺・身弱の異常干支・たまにいる戌亥方向に向かってしまった辰巳天冲殺」伝達本能の星も入っていそうだけど、鳳閣調舒ど真ん中ではない。

9種 本質を求めるアンバランサー
第一分類「開閉型」に属し、骨盤・生殖器に特徴があります。
ギュウっとエネルギーが閉じる方向に集中。ゆえに狂人ともとれる集中力。小柄だけど脱ぐと締まった体。しゃがむ姿勢が休憩姿勢。同じ開閉型の10種はお産や更年期に太る傾向だが、9種は太らない。反り腰のようにお尻がプリッと上がっている。歩くの速い。「なんでこの人はこういう行動をとるのかな?」と本質を追求。自分で問をなげ自分で解決するので自己完結型、ゆえに世間話苦手。興味の対象には異常に詳しい。

「天将星・宿命天冲殺・天庫星・貫索星・司禄星、特に庚からできた司禄・宿命支合・行動領域が狭い身強」やるかやらないか・やるなら寝食忘れるこの極端な感じ天将。本質を追うことに対しては無尽蔵な感じが宿命天冲殺のにおい。コレクター気質だとか、ガーっと積み重ねていく感じが庚からできた司禄風。

4種 穏やかなマゾヒスト
第一分類「左右型」に属し、自律神経の過敏反応に特徴があります。
4種は左偏り。左の肩があがる。優しくて穏やか。受け身。聞き役。食べるの好きだが食事の旨さに鈍感。感情を表にださない。自分さえ忘れていた感情がずーっと残っていて、体を毀す。感情の鬱憤は胃袋に影響。嫌なことがあると鳩尾が硬くなる。野口先生曰く「感情の呼吸が浅い」毒にも薬にもならないことを人に相談する。そんで叱られて却ってスーッとする(叱り受けるというのはエネルギー消耗)。マゾ。他人の感情発散で自分のエネルギーも発散する。自分が満足したかではなく相手が満足したか。

「天極星・石門星・貫索星・乙・宿命干合・宿命半会」優しさといえば禄存星だが禄存は甲剋戊の例にあるよう能動的。4種の優しさはもっと大人しめに思える。優しく見えるだけであって、むしろ石門が和をたもつためにニコニコしているイメージをもった。天極星のように、その人・そのムードの色=自分の色になってしまうこの感じ。



6種の特性 「やっぱりね。(わかるところもあるし、わからないところもある)」
9種の特性 「わたしが書いた記事ですかな?」
4種の特性 「へえ、こういうこともあるんだ…」




その先生のお部屋にたどり着く。


(ああ、動作も服装も全部見られているんだろうな。)

と思いつつ 作為しないで入室。



お願いします!



着替えをし、問診票を記入する。

質問が100くらいあるかと思いきや、問診表は実にシンプル。

先生のチラチラした視線に (はやく書こう) とちょっと焦る。



先生に問診票を渡して..


「過敏とは、何に過敏なんですか?」と先生


光や音です。一番は光。強い光をうけすぎると偏頭痛になります。


「ぼくの頭は大丈夫かな?」(先生、髪の毛薄い)


不意のジャブを食らって、私、咄嗟にアハっと笑う。



「あなたの問診票を書く姿 だとか さっきの笑い方をみて既に、何種かなという僕自身の見立てもありますが、その思い込みはとっぱらってお体をみていきましょう。」



このあと先生の指示に従い、体をその通りに動作する。

とある動作中、先生

「捻れがありそうですね。」



ね、、、、、捻れ!?


これは捻れ型の7種か8種ということなのか?

私、動揺。

というのも、セルフ診断で上がってこなかったので「こんな人、いるいる!」と高みの見物で7種と8種の体癖を読んでいたから。捻れ型とは闘争の人たちだ。その性質を開けてみれば最も「やっかい」だと多くの人が感じる型だと思う。

ちょうどゴールデンウィークに帰省していて、家族にも体癖セルフ診断をしてもらったところ、8種の項目が父でしかなくて、母と笑い転げたのだった。(しかし、あなたは8種ですと父に言うと否定されるので、本人には伝えない。8種はとりあえず否定から入るのだ。)




いや、まだ覆い返す種があるかもしれん。



「じゃあここに仰向けでどうぞ」


三連複の馬券を握りしめているときのような気分でに施術台あがる。





仰向けになって刺激反射をみたり
うつ伏せになって背骨の触診をした。


背骨は 頸椎7こ・胸椎12こ・腰椎5こ・仙椎5こ のように椎骨というブロックの積み重ねでできており、整体の人たちは「胸椎5番」とか、そういう表現をする。

各体癖は特色をもつ椎骨があり、椎骨の具合も判定の要素になるのだ。




「ここ、痛いですよね?」


うん、いたい。


「うふふ…. これはとある体癖をあらわしているんですけどね…」
とほくそ笑む先生。



(とあるって何ですか !? まさか捻..)



この先生、ことあるごとに「とある体癖をあらわしているんですけどね…」と意味ありげに嬉しそうにするので、心から体癖と それをお客さんに伝えていくことがお好きなんだな、ということがわかる。なんか私と似ているんですが。




「はい、ではここに座ってみてください。」




「まず開閉型の9種があります。容易にしゃがむ姿勢ができてそれが落ち着くこと。ななこさんの腰のように9種の腰は、そこでスキーができるほど傾斜しています。」


やっぱりな。



「次に8種と2種ですね」



( º_º ) 


は、はっしゅ と にしゅ ですか?




先生ご自身が8種だと知っていたので、嫌がったら失礼なので、真顔で結果を受け止める。



そのあと、その3つの種でどの要素が多いかのチェックをした。


結果 9種 – 8種 – 2種。



先生、わたしは事前に見立てをしてからここへ来ました。
6種9種4種でした。でも全然ちゃうかった。
最も「ないな」と思っていた上位2つで、いま困惑しています。

と言うと

呼吸器が健全なのだという。
前後型の5種と6種は呼吸したときに胸の高さに特色があらわれる。
自分の胸は左右ともがっつり上下していて、がっつり呼吸が入っていたそうな。
(水泳部でもなんでもないが、25メートルプールを潜って息継ぎなしで泳げるほど。)




「最初は4種が入っているかな、と僕も思いました。」と先生。
けれど、体を触って4種ではなく2種だと確信したとのこと。

4種と2種は、野口先生でも見分けが難しいと書かれていた。
両方とも体型が似ていて、(根源は異なるが) 胃袋が痛くなるのも共通。



「ななこさんは利害損得に向き合わなければならないとき、強いストレスがかかります。」

うん。




で、ご自身も8種である先生が 8種のケアや食べ物について少しお話ししてくれた。甲状腺と卵巣がシーソーゲームになると聞いて思いあるふしがあった。

妊娠初期の血液検査で甲状腺の数値に異常がでた。平素は正常だ。妊娠したらTSHだかなんだかの値が、妊婦の正常範囲から逸脱した。
そのため甲状腺の専門医になかば強制的に通院することになり、採血苦手っていうのに他の妊婦より余分に採血したというエピソードがある。甲状腺の値はヨードに関係するため、わかめや昆布も控えてくださいとのこと。







帰りの電車の中は当然、
8種と2種の記事を熟読するのであった。


読んでみると「自分が見たくない・封じ込めたい・でも確実に存在している性質と容姿」が 8種 だった。もう辿り着けなくなった記事で「8種は、自分のなかの獣をなんとか押さえつけている。」ようなことが書いてあり、えらく共感した。


反抗心。逆説的。皮肉。あまのじゃく。こだわり。誇り高い。骨太。声太。悪態。批判。などなど。


物体は捻ると強さがでる。
雑巾も絞ると固くなるし、繊維も捻れば強固になる。

捻れ型は 強くあろうとする体と心!

その心を
7種は「勝ちたい」
8種は「負けまい」
と上手に表現されているブログがありました。

8種の心情から発言するに、勝たなくてもいいのです。ただ、負けたくないのです。われわれ8種は負けたと悟ったとき精神がもちません。いっそ辞めたくなります。だから競い合う状況はストレスなのですが、競い合うと磨かれるのも8種。
勝ち負けというのは同レベル同土俵で起こるもの。だから土俵に同じようなタイプを発見すると居心地が悪い。その人に勝とう!とするよりも そこから脱して一味も二味もスタイルを変えて深めていく方が楽です。あるいは、競い合いになった(と8種が勝手に思っている) 側の特性と自分側の特性を分析して相違点を発見し「違う二人」だということを納得したい。勝負はそもそも起こらないことにしたい。
こんなわけで 8種の意味合いにナンバーワンよりオンリーワンだとか、生き方にこだわり、独自性が自ずと練り上げられるんだと思います。





驚いたのがこれ。

文章書く時、ノートを自然と斜めにしているんですね。これ捻り型の特徴の1つらしい。
ノートが真っ直ぐだったら居心地が悪いですが文字が斜めになります。

問診票、書く時も上半身を捻って書いていたと思う。
先生はそういうところも拾っていたんだね。





8種の有名人は 松本人志・千鳥の大悟・ふじもん・野村監督・田中将大・福原愛・手塚治虫・マツコデラックス・マリアモンテッソーリ、中島みゆき、マドンナ、谷垣源次郎(ゴールデンカムイ)・

バガボンドだったら
吉岡伝七郎は見た目と損得勘定ができないあたり2種に8種が混じっていそう。
お杉のおばばは 悪態の8種・憎悪の9種 か?
宝蔵院胤栄は見た目・武蔵に対する高次な悪態皮肉・8種の匂い。。
柳生石舟斎 負けず嫌いの8種(うーん..体つきと若い頃をみると..7種 ? )、


このメンツ..貫禄。こわそう。強そう。
むくみっぽい感じでどっしり。目に対して鼻が大きいように感じる。

芸人でいうと「大御所」や「ガヤ」ポジション。







先生にお礼のメールを送る。


【自分は絶対捻り型ではないぞ。という想いを解放されたような気がします。】




先生

「絶対捻れ型ではないぞ」って、体癖を最初に知った時に、八種の私も思いました🤣🤣🤣


………………..







「絶対捻れ型ではないぞ」が八種の感受性のひとつです。泣


参考
・「体癖」野口晴哉 ちくま文庫
「おもしろ整体 体癖研究所」


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