泥沼の子・己亥



今月から長野県に住むことになりました。


こちらでの最後のお客さんは大学時代の友人。
駅で待ち合わせて、卒業ぶりの再会だったので
感極まりブワっと涙がでてくるわたし。抱擁。

画家である彼女は 数年前に体調を崩し、とある心理プログラムを受けて寛解。
その経験から「ケアする側にまわりたい。」とマインドケアの資格を習得。

とある葛藤から、アートから一度離れたいと。マインドケアの仕事で食っていくかも悩みつつ。という感じでした。


ご主人が稼いでいたら主婦、という道もあるだろうに、彼女の大前提は「一個人」なのだということがヒアリングの文章から痛いほど感じました。





冬の潤沢な泥沼に、種子や根が眠っていて可能性を感じる。
沼は時に乾き固まり、時に流動し、変転変化を繰り返している。

これは若い頃は戸惑うだろう。固まっている土がわたしなのか、池のように流れているのがわたしなのか。うーん.. どちらもあなただ。

己は十干の中で最も孤独に弱い。
なんせ土は人と切っては切り離せないからだ。
戊は「神がすむ場所」だけれど、己は「人がすむ場所」。
けれど、冬の沼に誰が入ろう?

人が好きなのだけど、孤独を感じる時もある。
けれど孤独によって霊性や感性が練られ、それが伝達(調舒)の源になっている。





彼女はマインドケアのプログラムを、試しに他者に提供したことがあったそうだ。
そのときに気づいた。「もっていかれる」と。
エンパスの気質もあるため、中度〜重度の鬱の方に対応するうちに、自分が同調してしまう。だから彼女は「ライト層にターゲットを変えようと思う。」と方針変更。

いいじゃん、そうしよう。

なんだか危うい学生時代の彼女しか知らないため、ヒアリングの文章や自己分析があまりに現実的で地に足がついていて驚いた。


泥沼は、水気を含むのに動きが水程流動性がない分、良くも悪くも踏み入れたものの質に染まりやすい。そして一度染まるとなかなか回復がむつかしい。

毒が入れば「汚染」されるし、栄養がはいれば「肥沃」になり 蓮根や微生物の棲家になる。

自身のバイオリズムが整っていないとクライアントと共依存になってしまいそうな。



じゃあどうする? マインドケアラーの彼女を守る仕事の仕方。

守護神は 主《乙》従《丙》とした。

乙は種子や微生物。木は肝。微生物はゆっくりだけれど毒を分解するだろう。
丙は太陽。陽光はその微生物や種子にエネルギーを与える。


酵素風呂おすすめだよ。


「!!!」

「ちょうど行きたいと思っていたの!淡路島でメディテーションを受けた時に酵素風呂体験があって、でも予約でいっぱいだったんだ。いくぅ!!!」と、いままでお茶をすすっていたのに声色が1トーン高くなる彼女。






い….. 一緒に…いく?



「え♡ いこう!!!」




守護神をだしたときに真っ先に酵素風呂が頭に浮かんだ。
酵素風呂自体が土のようなもんだし、微生物もたくさんいる。

自分の日干(彼女でいうと己) に触れているとまず心がチャージされるといのもあるし、微生物は乙だからこれほど彼女にぴったりなケアはないだろう。
体調がおもわしくない時、寂しい時、クライアントにもっていかれた時、
酵素風呂にいくといい。

むかし私が整体をうけたときに、胃が消化不良になっているようなことを言われた。それは食物というよりかは情報を取りすぎだということで、整体師の方に酵素風呂をおすすめされた経験があった。「酵素風呂は情報がありすぎて、自分の情報が追いつかない(?)」たしかそんなニュアンスのことを仰っていた。そういうことも思い出した。



また、

乙からは車騎星
丙からは玉堂星

が表出する。


単発だったり期限をきめて(車騎) カウンセリングするといいよ。

というと、どうやら彼女が扱うプログラムがプログラムというだけあって、タームと果てや終わりがあるのだそう。よかった。

あとは、体系とか先達の知恵(玉堂) がバックグラウンドにあるといいね。

こういう心理状態のクライアントがきたらこう対処する、という心理学の伝統的な対処法が彼女を守るだろう。守・破・離 の《守》を大切に。彼女は、技術を受け継いでもどこかにアレンジを入れて主流から亜流になっていくだろう。それでも基本や教科書に戻れば、地に足がつくよ。




というわけで、彼女と酵素風呂に行く約束をして、
いい感じの店を巣鴨に発見したので提案している。



マインドケアでのワークにあったのだろうか?

「うーん」と言いながらも 図で一生懸命伝えたいことを表現してくださった。

なんでもかんでも○○だから、と言うのもうんざりするが
目に見えないうやむやを図式化する… 辰巳天冲殺(目にみえる世界に傾斜) の彼女には救いだったんだろう。











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