その全てを感じて理解できる





わたしがまだ算命学を習いたてのころ、相生相剋のノート作りをしていて 金生水、で行き詰まった。



相生相剋の理とは、木が火を生むとか、水が火を弱めるとか、五分類された気の関わり合いのこと。

算命学や四柱推命はもちろん、鍼灸、漢方、栄養学、整体、など五行思想をベースとした道で座学するとき 初期に学ぶであろう五行思想の真髄である。




金(鉄鋼・岩石・石・貴金属) が 水を生じるとは、
正式には どういうことなのか ノートにまとめたいため 知りたかった。


教科書に文章表現はあるにはあるんだけど なんだかそれも曖昧で、明快な答えを知りたかった。




自分の経験の中で、金生水は なんとなく見当はあった。

岩場や窓ガラスの結露。銅のビアグラスに水滴がついく。
山の岩場から チロチロと水が落ちる。
水が湧くのは冷えた岩や金属。

etc…


けれど、木生火(薪が火を生じる) のように 素直にビジョンが浮かぶものではない。











「金生水の具体例を教えてください」と、先生に尋ねた。



あなたは「金生水」を実際に見たことがないのですね?
だからイメージが湧かないわけですね。
五行分類とそれらの相生相剋関係は、全て自然界の中にあるものです。紙に書かれたものやパソコンのディスプレイを眺めているだけではなく、実際に外に出て行って、それらをご自分の眼で確かめてみて下さい。そうすれば「金生水」とはどういうことか、「土剋水」とはどういうことか、全てを感じて理解出来るはずです。大昔の人たちはそうやってこの理論体系を創り上げていったのですから。



と言われ、

わたしは落胆した。



先生であるなら、金生水の具体例を教えてくれたっていいじゃないか。

こちらとて 真剣に見当は立てているのに、授業のしょっぱなから 観察眼のない人だと思われたようで 悶々とした。






そのあとは 五行大義を紐解いて 相生相剋について「知った」



化学はまだ存在していない時代

人々の目には 結露などをみて岩や金属が 水を生んでいるのだと観てとった。

ミネラルと水は仲良しだと知っていた。






算命学に入門して3年目にはいる。



学習ノートはもう3冊? 4冊に及ぶまでやった。これは玉堂的な学びだ。

座学に充実を感じているとき
相談が突然きたりして ああ、どうしよう.. とアタフタし、
ときに算命学を離席するときも増えた。

身の回りも慌ただしい。

けれど、そんな算命学を忘れた生活の中で
「あ」と腑に落ちる瞬間がある。

むしろ算命学から離れたときに やってくる。



金生水はこういうことか
土の本質



教科書には載っていない 自分の目が発見した喜び。


上述の先生が仰っていたことは今になって体感している。
龍高的な学びだ。




道の中にいるときは 外れても ここですら道だと気付かない。大きすぎて気付かない。



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