腸内細菌の石門性





右にいっても左にいっても闇しか見込めず
そんな状況にしてしまった自分を呪うとき。

自己嫌悪しているとき。

誰かに貶められたとき。

なんとなく鬱っぽいなーってとき。




ウンコ のことを考えると楽になる。


小学生の「うんこうんこ〜♪」のノリとはちょいと違う。




自責をしている状態というのは、思考(有意識) の中で 「こういう自分」という対格をでっちあげて それはダメだ、これはこうだ、と あれこれ予想をして 勝手に結論をだして落ち込む。自分 対 自分、格闘をしている状態だと思うのです。


けれど、思考が格闘しているときも


脳は体温を微調整し、細胞は分裂をして
首から下
内臓は黙々とそれぞれのハタラキをこなしているのであります。



こちらの深刻さは意に介さないカラッとしたものが身体にある。


さらに


便意があれば 自然にトイレへ足を運び 用をたす。

悩みつつも 先週も今日も生きているということは便を正常に排泄した証。



便も自分の結果です。

けれど ほとんどの人は 自分の便を触ったこともないでしょう。
心や感情、命式は熱心に観察するのに 便は水に流す。

汚くて臭くて劣等だと、有意識はジャッジしているけれど、便は ほとんど自分であり 腸内の情報をかかえて尻から出てくる。



腸は第二の脳という言葉も目にしたことがある。
じつは脳ではなく、腸が主であるという言葉もみたことがある。

そうかもしれない、とわたしは疑いはじめる。

脳が[陽]の脳だとしたら、腸は[陰]の脳なのではなかろうか..。

陽脳を発達させるには手をつかい
陰脳を発達させるには足をつかえばよいのでは?


….


うんこのことを知らないわたしは
肉体と霊魂が合体した「わたし」のことをどれほど知って、自己嫌悪しているのか。

それは相当、局所的妄想的な「わたし」なんじゃなかろうか。

ひょっとして自分とは、はるかに広大なものでは?



そう気づいたとき 対格は霧散。




うんこ〜♪

というと 邪気がぶっとぶ気がしてくる。

子どもはすごい。うんこのパワーを本能で知っているのか。



腸内細菌と宇宙集約論



ヤクルトが流行っているらしい。友人の何人かは手を染めている。笑

twitter で分子栄養学を学んでる方々をよく覗くが、腸内環境のトピックは 大きなテーマだ。

わたしも着目しているけれど 結局「○○を食べるといいらしい、よくないらしい」という健康法しか知らない。



便と腸内細菌のこと、もっと知りたい。


Amazon で数多くの腸内書籍から ピンとくる本を購入した。


光岡知足 先生

腸内細菌研究の権威であり、あの「善玉菌」「悪玉菌」の名付け親である。
まだ腸に菌がいるなんて ぼんやりしていた1950年代にあらゆる便の菌を培養し(自分のものも)、
菌を分類、体系化させた 孤高のパイオニアだ。


2020年に90歳で亡くなっており、この本は2021年発行なので、『共生の法則』は最後の著書だろうか。


これは単なる健康本や解説本ではない。
先生が60年にわたる研究で確信した 腸内という小宇宙での法則を、一個人 .. 人間社会 .. 地球 .. 大宇宙に つなげて優しく語っている。



一気に読了した。読みやすいし おもしろい。

先生は中心が玉堂星で実際に研究者だし、本気を出したら難解になってしまうであろう文章を
 「わかりやすい」 文章におとしこんでいる。これは鳳閣星(南方・東方)の力のように感じる。
善玉・悪玉、と親しみやすいネーミングをしたことにも 集団に広く伝達する、という本能を感じる。


算命学とウンコに興味がある人には推したい!(いるの?)
と思い このブログに書くことにした。



車騎星と天馳星を感じるなら与沢翼氏の『ブチ抜く力』をおすすめするが、石門星の真髄を知るなら この『共生の法則』だ。


算命学「宇宙集約論」のエッセンスもある。

宇宙集約論

たとえば虫の動きを観察し、人間社会を理解したり
ロケットで宇宙にいかなくても そもそも虫の中に宇宙があったり
小なるものを観察すれば リンクする大なるものも同じように理解できるという考え



また「調舒星」のような完璧主義ゆえに生きづらさを感じている人も、これを読んだら楽になる。







▼『共生の法則』の一部概要 ▼

  • 腸内フローラ(flora=お花畑)はお腹のなかの小宇宙であり人間社会の縮図
  • 宇宙の意思にあった生き方ができているか、腹=腸 → 便 に現れる
  • 善玉菌 : 悪玉菌 : 日和見菌 = 2 : 1 : 7 であることで調和
  • 全体の2割が善であれば その小宇宙全体の調和は保たれる
  • 不完全な要素があるからゆえに完全
  • 悪いものをすべて排除したら不調和が生まれる
  • 一人の人物をみたって善玉のときもあれば ある局面では日和見、悪玉かもしれない



腸(土) に花咲くフローラ(乙)



五行説では、小腸は火性で大腸は金性だけど


腸=土、という考え方も巷ではある。

実際の土壌と腸は リンクしているんだと現場から悟った 農家さん、お医者さん、研究者さんもいらっしゃって 腸=土 という考えは健康や農に関心がある方には浸透しているんじゃないかな、と思う。

小腸(火)を通過したプレ便(土)が大腸(金)を通り、(水)で流す。
としたならば、これ五行の循環に気持ちよく当てはまる。


土壌 soil にも様々な微生物や菌がいて、共生をしている。微生物の善悪の消長が、畑の質を左右するので農のテーマでもある。

腸が土だとするなら、
腸の生態系=腸内フローラ flora は お花畑であり 算命学でいうなら乙木だろうか。

腸内にびっしり広がる菌たちのお花畑

共生の法則



木剋土、で土を耕し肥沃にすることが腸内フローラの役目。

この腸内フローラのお花の振り分けが
まずはざっくりと善玉菌・悪玉菌・日和見菌なのだという。

善玉 (20%)
発酵をおこす菌。糖を分解し酸をだすことによって 悪玉菌の増殖を防ぐ。

悪玉 (10%)
腐敗をおこす菌。悪玉菌だからといって必ずしも悪さをするとは限らない。また、完全排除をしても腸内環境が改善されるとは限らない。

日和見 (70%)
どちらにも当てはまらない多数派の菌。「日和見」と呼ばれているのは この菌は悪玉菌の繁殖
になびき腸内環境が一気に悪くなるため。


2 対 1 対 7 のバランスで共生をしていることが健康であり、光岡先生が言われる「調和」なのだ。


特にポイントは善玉菌が20%あれば、悪玉菌の増殖を抑えることになるので 腸内フローラは調和する。


清濁併せ飲むとは



石門星、よく「清濁併せ飲む」っていう。


清濁・善悪・吉凶・貴賤・上下… 相反する質を取り入れながら 自分を守り 巧妙に自我を実現していく。


石門は木徳(仁)だ。木は肝で 解毒力というか、スルー力がある。


石門をもっている人は特にスルー力があるんだ。


毒を取り入れても、それを自分にとって作用させない力。


嫌いな人と絡んでも 水に流して終わらせる。


だからたくさんの人といても さほど苦にならない。


腸内フローラの 2 : 1 : 7 の法則であれば

10人仲間がいたとして、うち2人が自分にとって好印象、1人くらい嫌いでもええだろう。あとの7人はモブキャラ。

2人の味方があれば、1人の離反者を抑えるだろう、という考え。




多くの人と和合して 自分を守ろうとするのなら 「好き」だけじゃ 成り立たないのかもしれない。だから石門は「清濁併せ吞む」と。
一時的に「好き」ばかりを選りすぐっても自然の法則によって 好きの7割が「どうでもいい」になり 1割がやがて「嫌い」になる。



「好き」だけでやっていきたい調舒星も、10割の好きは上のようにやがて変化をする。

好きや完璧を追求しても それがアンバランスであるなら 自然な割合になっていくだろう。
「嫌い」が1割現れて、それがあなたをイライラさせたとしても そのイライラが あなたの良さ…反発反抗からくる伝達力、美的センスを引き出すかもしれない。


悪は実は善であったり 善は悪であったりする。
たしかに性質で区分すると2だとしても、善悪のラベルをつけているのは自分勝手な脳だ。
脳さえとっぱらえば、ただソレだけしかない。



人間関係でも、10人中 2人と気が合えばいい。1人に嫌われても これ自然の法則、とかまえていると気持ちが楽になる。わたしは誰かの善玉であり悪玉でもあり、日和見でもある。だからありのままでいるほかない。

商売や事業でも、顧客 2人は努力なしでも好感をもってくれて 1人は離れていく。あとの7人(日和見)の気持ちをどう動かすか。それがマーケティングの肝だ。日和見は、宣伝や口コミ・その場のバイブスで容易に善悪に染まる。



全てに好かれなくてもいい。


それは、はなから無理なのかもしれない。





読了後、 iherb で整腸サプリメントを買ってみた。

左(Lact Bif 30) はプロバイオティクス..菌
右(Inulin) は菌の餌になる食物繊維。
イヌリンは菊芋に多く含まれている。

とりあえず イヌリンをカフェラテに入れて飲んでみた。
様子をみてから Lacto Bif を飲んでみようと思う。


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