こどもを背負ってる時にも羆は冬ごもりの準備をしている最中なのか

















先月 9月 北海道へ行ってきた。
6月に航空券をとっていたのが、コロナで延期されて秋まで持ち越した。


元はといえば北海道へは、 2018年の9月に行く予定だったのだ。


とある農場を手伝いながら宿泊させていただくお約束だった。農場の方とメールで日程を調整し終えたころ、微熱と風邪症状がつづいていることが気になり バクバクする心臓とともに皆んなの街のウエルシアに朝一で行くと、妊娠検査薬に赤い縦線が現れた。

「おま…」学生の頃から望み続けた妊娠。
いまなの?うそでしょ。
強く望んでいるうちはやってこなくて散々泣かせたくせにな、
いまなのかい。そうか。


というわけで2018年の北海道農場ステイはおじゃんになった。
奥さんは「この前生後3ヶ月の赤ちゃんと手伝いに来られた方がいました。もし赤ちゃんが産まれたら是非、いらしてくださいね。」と予定はスっとキャンセルされる。


結局 農場に滞在する予定の日に「北海道胆振東部地震」がおきた。


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北海道にむかう理由のひとつに「ヒグマ」 という存在がある。

数年前、ヒグマの襲撃事件を読み込んで3時間くらいは経っていた。
惹かれる。
こうやってキーボードをうっている瞬間にも、北海道の山中を 
枝をパキパキ踏みしめながら ハアハアと呼吸をして、
樹皮をひっかいたり、やめたり..してると思うと勃起する。


柴崎重行(1905-1991) が造る木彫り熊に衝撃を受けた。

彼の熊は民芸としての木彫り熊というより

「霊性の塊」

円空仏のような。

わたしも彫るために、イチイと杉のブロックと、鑿を調達した。

本州の人間だが、「カムイ」を彫刻しても良いだろうか?
道産子の友人に相談すると、そのお母さん(芸術に精通) が木彫り熊情報を送ってくださる。

9月に白老町で秋の芸術祭と
「白老、北海道の木彫り熊を巡る考察展」という展示会が、
ちょうど旅行の日にあると教えてくれた。


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そんな木彫り熊への思いが募るさなか 計画された9月の北海道は、
結局、子どもファーストの ベタベタの旅程を組んだ。旭山動物園とか、美瑛 富良野 トマムとか。

白老は地理の関係で寄ることができない。


結局、子どもに媚びて巡った北海道は

メインの旭山動物園では 今日に限って*「歩かない しかもベビーカーにも乗らない」地蔵モードになり あの斜面に立地する敷地を、脇汗かきかき、子泣き爺をオブってまわった。
美瑛では広大な 波打つ丘そっちのけで「グレーチングに小石を入れる」という普段の公園活動と変わらない息子。収穫は「キュウリとトマト」を食べるようになったこと。


*説明しよう【今日に限って】とは: ここぞという日に限って 風邪を引いたり駄々をこねたり非常事態がおきる育児用語である


こんなことがつづいて 最終目的地のバカ寒いトマムで 草原に横たわって「つぎの北海道のプラン」を密かに練った。


教訓「こどもは結局どこであれ楽しいし悲しい。ならば 子どもの身体や生活リズムを脅かさない範疇で大人ファーストにして良い。そっちの方が良い、のかもしれない。」

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ああ、「ヒグマからゴールデンカムイと陰陽五行」の話でまとめる記事は旅行日記になってしまった。ここで区切ります。

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