我が家から 電子レンジがなくなって4年になります。
広すぎない賃貸に住んでいて これからもしばらくはそんな暮らしが続くのだと思います。
家電製品は実利性があるものを最低限に、という考えから 台所には 冷蔵庫・オーブン・ハンドブレンダー の3点です。炊飯器もありません。鍋で炊いています。
このデロンギ社のオーブンは ① 温度 ②時間 ③焼き方、の3種類のつまみがあって 出来上がるとタイマーがはじけ「チーン」と音が鳴るクラシックな仕様。シンプルさに惹かれて購入しました。
5種類の焼き方モード や 温度別テクニックがあるようですが、180-220度の範囲内でパンを焼いたり 魚・骨付き肉を焼いたり(放り込んだり)、愚直な活用をしています。
2歳の息子は このオーブンを目にして過ごしてきました。彼の中の「オーブン」といえば 白と黒と、赤いつまみがついたもの。
以前、ガスコンロを段ボールで作ったのですが (下の画像3枚目)
今回は同じスケール感でオーブンも作りました。もちろんデロンギをイメージして!
作ろうと思ったときには運良く廃棄寸前の ZOZOTOWN のダンボールが隅に置いてあって、そうなったら〈今〉作るしかありません。
ZOZO はあまり利用しませんが この黒い段ボールは 「子ども家電」としていい仕事をします。色も厚さも。
設計図はなし。鉄は熱いうちタイミング命。
下書きや 採寸 仮止め 仮縫い 展開図 のような下準備は潔癖な作品を作るときにだけ。
設計図がないと良くも悪くも、合ってる・間違えてる の基準がないから 低いモチベーションでも身体だけは燃焼しつづけることができる。
わたしは家庭で使うものなら イビツであってもいい。
おおまかな設計や理想像は頭の中にあってそれを再現するのみ。
- 果物が入っていた箱 → 本体
- 黒い箱 → 内側と扉
- 果物がくるまれていた不織布 → 扉のガラス
- 赤い布(シーツをちぎったやつ) → つまみ
- マグネットシール (100均)
費用 100円
本体は、でんぷんのりを含ませた白い紙でコーティング。
案の定、間違えて作り直して 右往左往しているうちに、こんな小さなオーブンを作るのに5時間くらいかかりました。友人に「これ量産してメルカリで売るといいよ」と言われたけれど 割りに合わないと思います。
子どもの道具や服を 思いつきで作り始めては「なんでこんなことを始めてしまったんだろう」といつも後悔しながら作業をしています。でも始めてしまったら慣性の法則のようなものが働いて、終わらせるまで終われない。
チキンを入れるとなんて可愛いんだろう!
こんなことってある!?
5歳くらいに戻って、フル活用したいよ。