【Do It Yourself】アドベントカレンダーと芸術星




子どもの頃は たしかに感じていたクリスマスの匂いが 大人になるにつれて感じることができなくなった。街は光にあふれて シャンメリーをあけて ケーキを食べて 寝てればプレゼントが届いている。それが年頃になると恋人と過ごすようになり 社会人になれば 24日・25日なんて 出勤日をきりとったものにすぎなくなった。

ハロウィーンが終了したとたん 街にはクリスマス雑貨が並び始める資本主義の姿は 便利だけれども 季節の儚さを感じる能力を鈍らせてしまう。




ちょっと前に「ターシャ・テューダーを算命学視点で語った記事」をつくるために 彼女の絵本を初めて読んだのだけど、そこに アドベントカレンダーを手作りする、ということが書いてあった。

アドベントカレンダーとは

クリスマスまでのカウントアップカレンダーで、たいがいのものは 日付は小窓になっており、開くと違う絵柄がサプライズで現れるような仕掛けになっている。
ものによっては引き出し状になっていてお菓子や小物など 子どもが喜ぶものが入っていたりする。




その次の日には、わたしは水彩用紙をひっぱりだし 制作を始めていた。


まだ妊娠すらしていないのに、アドベントカレンダーは「こどもが大きくなったら作りたい」とは思い描いていた。ターシャは制作意欲に火をつけた。



去年はクリスマスオーナメントを破壊していた子どもも
2歳10ヶ月…

「いーち・さーん・ごーお」と適当な数字を唱えているから カレンダーのルールも教えたら 解ってくれるかもしれない。










作業開始の記念撮影。

なんだか 眠そうだ。




私は架空の物質や 観念的な何かを描くことはめったにしない。できない。
学生時代は ダリやマグリットのようなシュールリアリズム(超現実主義) の課題は憂鬱で、コローやターナーのような実物の空気感描写の課題はホクホクした。


これは一体なぜだろう…と算命学で考えてみると おそらく鳳閣星の「ありのままにみて、ありのままに伝えたい」という欲求の特徴なんだと思う。
超現実は 技術的に描こうと思えば描けるんだけれども、自分の方針・本質に背いているから そうしたくない。

(じっさいは鳳閣が2つなので 弱体化し陰転。むしろ調舒気味ではある。)



こうやって算命学のことを学生時代に知っていたら それが本質なのだと、おまえはおまえでいいんだと、思い悩まなくてもよかったのに。

あとは、天南星と天禄星 (現実の星たち)があるからでしょうか。



これが 調舒星・龍高星 所持者の表現者であれば、架空・観念のものを描けるんだろう。その工程として実物のものを一旦自分に取り入れて精製や加工、破壊をする。そして作品として表現することができてしまう。

もうひとつ芸術性が高い玉堂星はどちらかと言えば前者。
既製の何か(思想・物質・古典作品・古典的技法・理論) から学び、よりよく磨き上げて表現。

芸術性の高い星は
調舒(独特)・龍高(破壊と創造)・玉堂(古典からの学び)

鳳閣は伝達の星だけれど、芸術とは違う。
本人が芸術家ならば、鳳閣性が芸術に於いて滲むけれど (たとえばを正確に描写するデッサンが得意だとか、音楽であれば リズムを正確に打鍵するとか)

鳳閣星単体は、報道の意味合いが強いから。


貫索・石門・禄存・司禄・車騎・牽牛のような現実星があれば
芸術は実利・有用を帯び始める。

生活の糧を得るための芸術
生活環境の一部として想定された芸術
大衆の注目を浴びるための芸術
セルフブランディングとしての芸術
経済活動としての芸術。
芸術としての経済活動。


芸術でカネを得るには経済と仲良くしないといけないのだ。
セールスをしなくては。

経済は芸術の価格に作用するが それそのものの価値には触れられない。






さて、カレンダーに存在するほとんどのものは 実際のものを見て描く。



モミの木を近所の花屋で買って(オレゴン産で1束 1650円もした…驚

オーナメントを押入れから引っ張り出して

こどもをスケッチして

寒空の下 自宅をスケッチして..





息子は「重機」が大好きなので

うちの子たち・・・おもちゃのジューキーズ は入れたい。







このパレットは大学時代の恋人が彼の恩師から譲り受けたものを、さらにわたしに託したお古中のお古。

このパレットを使い始めてから大学の課題が楽しくなると同時に評価され始めたので「魔法のパレット」なんだ。彼の師は東京藝大の日本画専攻(エリート)だったからそれに あやかれたのかもしれない。
ボロだけど大切な道具。全部で3枚ある。






モミの木と石油の匂いの中で 静かに

あるいは子どもにイライラしながら

毎日描いていく。



これを毎年つくるとしたら、この匂いが 大人になったわたしのクリスマスの元型になるのか?






日によっては 小包 もあるようにした。中身はトミカなど小さい雑貨とお菓子。


おやつは スーパーにあるような市販の菓子は 「私からは」与えないようにしている いわゆる おおらかではないタイプの母なのかもしれない。

自然食品店や百貨店で収集した

りんごチップス
京風の小さな煎餅のアソート
きび砂糖のクッキー
ごま煎餅

をバラバラにして小袋に詰める。





小包で「おやつ」が初めて出現したときから、もはや紙のカレンダーではなく 小包から日付をチェックし始めた。





せつないけど、想定通り!





彼は調舒と龍高をもっているから、意志と手先が成長してきたら「創りたい側」になるだろう。





そうしたらわたしの楽しみが奪われてしまう。

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